公益社団法人 日本水環境学会
日本水道新聞掲載コラム > 水環境懇話会 活動成果

連載 水環境懇話会の活動と成果

〈第2回〉わが時代の活動①

初代代表幹事 田畑 彰久氏
多くの友人が財産に

 ■幹事5人で始動

 私は北海道大学の眞柄泰基先生の下で2年半助手をしていたこともあり、日本水環境学会とも深い関わりがありました。そうした縁もあり、水環境懇話会の立ち上げに当たり、当社の伊藤(光明・元産官学協力委員)から懇話会の幹事に就任するよう求められており、アサヒビールの工場見学に参加した際に、幹事に立候補しました。その時に私を含めて3人が立候補して、後日手を挙げた2人の5人体制でスタートしました。私は初代代表幹事に就任し、平成18年の夏まで懇話会の活動に携わりました。
 当初から参加費はゼロに近い形で1~2カ月に1回程度、学会事務局で若手技術者を対象とした勉強会を開催することなどは決まっていましたので、幹事会で講師や演題を決めて依頼していました。当時は酒好きなメンバーが多かったこともあり、飲みながら企画を固めていた記憶があります。
 当初は2~3カ月に1回のペースで、学会事務局で10~15人程度が参加して開催していましたが、17年1月の第8回懇話会は日本水環境学会の会長を務められた北海道大学の眞柄先生、埼玉県環境科学国際センターの須藤隆一先生を招き、学会の近隣にある会場を借りて開催したところ、80人が参加しました。非常に印象に残っています。
 残念ながらこれが起爆剤になって参加者が増えたわけではありませんが、最近は常時20人ほど参加しており、メンバーも固定されていないなど、発足当時に比べてかなり盛り上がっているように感じています。

■多くの友人が

 水環境懇話会に携わった成果ですが、個人的には講師を含めて多くの友人ができたことが財産になっています。例えば、環境省の熊谷(和哉・富山県生活環境文化部次長)さんとは私が代表幹事をしている際、北海道大学の集まりで眞柄先生に紹介してもらい、第4回の講師として登壇してもらって以来、5回も登壇してもらっており、いわば懇話会のサポーターとして活動を応援していただいています。

■継続的な開催を

 今後も懇話会をずっと継続していただきたいですね。肩肘張った異業種交流会ではなく、何となく参加して知り合いができて、困ったことがあれば聞くことができる友人を作る場であってほしい。1人でも2人でも友人を作れば、それが財産になります。立場が変わって出会う機会も増えてくるでしょう。懇話会に参加した人たちが学会の活動に参画するようになれば、学会の活発化にもつながります。繰り返しになりますが、そのためにも懇話会を継続していただきたいと思います。

(いであ取締役 経営企画本部長・海外統括本部海外戦略室長)

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