公益社団法人 日本水環境学会
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MS技術研究委員会

平成22年度活動報告

1. 研究委員会名
MS技術研究委員会
2. 会員数
150名
3. 主な活動内容

環境中の微量化学物質の分析方法としてはGC/MSが最も広く用いられてきたが,化学物質排出移動量届出制度(PRTR)の確立,POPs条約の批准,EUのRoHS指令等により,様々な化学物質を精度良くモニタリングする必要性が増加している。近年,PFOS/PFOA 等の有機フッ素化合物(PFCs)や医薬品や化粧品等のパーソナルケア製品に含まれる物質(PPCPs)による水環境汚染が問題視されるなど,これら難揮発性物質の分析では従来のGC/MSに加えてLC/MSが必須の装置となり,更に最近ではTOF-MSが急速に普及している。

情報共有の重要性を重視し,2010年度は20回のニュースレターを発行し、下記のセッションPDF 、電子シンポジウム(e-シンポ)を開催したほか、その内容を電子ファイルとして、ホームページ上で登録・公開している。

  • (1) MS技術を駆使した環境微量分析、2010.9.8(月)PDF
  • (2) 第10回e-シンポ 「環境及び食品の分析技術の現状」 2010.12.11(土)
  • (3) 第11回e-シンポ 「高分解能・高分離能技術を用いた環境試料の分析」 2011.2.2(水)
  • (4) 第12回e-シンポ 「さまざまな分析技術の応用と問題」 2011.3.26(土)
4. 今後の予定

日本水環境学会関西支部、日本環境化学会、日本大気環境学会、日本質量分析学会、日本環境ホルモン学会、廃棄物資源循環学会との間でMS分析、環境分析、情報関連分野との交流を継続する。

各支部の活動における環境微量分析の分野で側面的な援助をおこなう。

日本水環境学会シンポジウムの研究委員会セッションを成功させるために、講演会、勉強会など、日常的な情報交換会をオンライン、オフラインで継続する。

情報の共有化と電子ファイル化の実現に向けて、 さらに努力する。

なお、9月開催予定のシンポジウムでは、「環境分析におけるMS技術の基礎と応用」PDF のテーマで、口頭6題、ポスター20題程度の発表を予定している。また、電子シンポジウム(e-シンポ)の開催を年3回程度予定し、最新の課題について討議するとともに、メーリングリストによる情報交換を継続する。

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