公益社団法人 日本水環境学会
生物膜法

生物膜法研究委員会

●活動の目的と概要

生態環境における健全な水循環の質的量的確保を視野に入れて、流域保全再生のために生物膜法を広義の意味としてとらえ、環境低負荷資源循環型省エネルギー高度化システム構築を目途として、震災地域の復興も視野に入れた公共の閉鎖性水域、河川等に流入する汚濁負荷源の生活系、産業系、事業場系等に由来する高濃度排水、生ゴミディスポーザ排水、低濃度汚濁水を処理対象とし、自然再生可能エネルギー利用も踏まえた高度・効率化を目指したコベネフィット型の生物膜技法を導入応用した技術開発評価と効果解析・普及促進に向けて推進することとしている。同時に、アジア地域をはじめとする中国・ベトナム等および国内外を対象として、電力削減型で、窒素・リン除去型で、更には派生汚泥の資源化循環リサイクル可能型の流域保全再生健全化に貢献できる、高度化生物膜技法を国際的な環境再生保全に貢献できるようにすることを目的としている.

水環境保全再生において、生物処理工学としての有用微生物を活用した微生物固定化、包括固定化、自己造粒法等の重要な技法の省エネ・温室効果ガス削減のバイオエンジニアリング、更に生態工学技法としての植生浄化、土壌浄化等による緩衝帯技術導入による水域の水質向上を目途としたエコエンジニアリングと、補完的に物理化学的処理技法と組み合わせて流域に適正配備する環境再生保全バイオエコシステムの広義の活性汚泥法とを組み合わせた生物膜法システムを研究開発・評価対象として、文献収集解析を含めて実施する。バイオエコシステムの国内外展開を目的として、浄化に貢献する微生物、水生生物、水生動物の機能に着目した基礎的応用的観点に立って、その高度・効率化を目指した更なる新たな研究展開を取り込み、研究活動を強化することとしている.

●シンポジウムでのセッション開催状況

第26回(2023)環境再生保全のための水循環および資源循環における高度化適正方策(予定)

第25回(2022)生物処理生態工学技法の高度効率化による環境再生保全と流域適正管理

第24回(2021)アジア地域などの環境再生保全のためのSDGsを踏まえた技法展開の現状と展望

第23回(2020)バイオエコを活用した環境再生保全技法の最前線と戦略的展開

第22回(2019)生物膜機能を応用した「いさはや新池」流域等の環境再生保全のための国内外総合戦略

第21回(2018)有用生物等の浄化機能評価を踏まえた環境保全再生対策技法のアジア展開新戦略

第20回(2017)有機性排水処理における自動制御システム導入による高度処理電力削減WIN-WIN国際化

第19回(2016)アジア地域等の水環境改善研究強化とアフォーダブル技術導入システム展開戦略

第18回(2015)生態系健全化のための環境保全再生対策研究の国際戦略

第17回(2014)水処理の高度化と派生バイオマスリサイクルのコベネフィット型技法の推進方策

第16回(2013)バイオエコシステムを活用した環境再生

第15回(2012)生物物理化学的放射能除染等の新技術開発と評価」

第14回(2011)環境保全再生を目途とした自然再生可能エネルギー統括用システム技術

第13回(2010)生物膜法を活用した特定生物優占化等高度処理システム技術

●入会方法と連絡先

個人会員の方は会員専用ページから入会申込が出来ます.
個人会員以外の方は幹事(事務局)までご連絡ください.

委員長
稲森 悠平
NPO法人バイオエコ技術研究所
〒300-3261 茨城県つくば市花畑1丁目8番地4号 キャラット21-301
Tel:029-864-2390
E-mail:inamori514@gmail.com(メール送付の際には@を半角としてください)

●活動報告

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