公益社団法人 日本水環境学会

本会・他学会水環境関連行事

■第55回日本水環境学会セミナーのご案内 「水辺の再生」

 水辺空間は、人々の憩いの空間、子供の遊び場所として重要な役割をはたしている。しかしながら都市域の河川をはじめとする水辺の多くは、未処理の生活雑排水が流入したり、排水処理過程で除去ができない物質が流入し、有機物・有害化学物質などにより汚染され、生き物の減少や種の単純化が起こっている。このような背景のもと、中小河川、身近な水辺である水路、ため池、濠のさらなる水質改善および多様な生き物が生育・生息する場としての保全・再生が必要とされている。本セミナーでは水辺の再生の方向性、生物・物理化学的手法による水辺環境の保全・再生技術についてご講演いただきます。
主催
(社)日本水環境学会
期日
2010年1月22日(金) 9:55 –16:45
場所
自動車会館 大会議室(東京都千代田区九段南4-8-13/Tel. 03-3264-4719)
(http://www.jidosya-kaikan.com/index.html)
JR総武線、地下鉄有楽町線・南北線・都営新宿線「市ヶ谷駅」徒歩2分
プログラム
10:00-10:40 
水環境保全施策の展望  環境省水・大気環境局 富坂隆史
水質保全法と工場排水規制法のいわゆる水質二法が施行されて既に半世紀が過ぎ、水質汚濁は大きく改善してきた。しかし湖沼など閉鎖性水域では改善が十分とはいいきれない状況にある。また、様々な有害物質による公共水域の汚染を未然に防止していくことは、国民の健康保護や生活環境保全の観点から極めて重要な課題である。これらを踏まえ、水辺再生のための水環境保全施策を展望する。

10:45-11:55 
水辺生態系のしくみと再生のあり方  埼玉大学 浅枝 隆
物質循環や水質と生物の関係などの水辺生態系の仕組みと再生のあり方や、皇居外苑濠において行われている水質改善対策案について解説する。

13:00-14:10
「川の国 埼玉」の実現に向けた里川再生の取り組み  埼玉県環境科学国際センター 高橋基之
埼玉県では、エコテクノロジーによる里川再生事業を展開している。埼玉県環境科学国際センターでの事業を中心に、川が変わった、と実感できるのはどのようなことか、地域と連携・協働した取り組みを含めて紹介する。

14:15-15:25 
マイクロ・ナノバブルの環境浄化への応用  産業技術総合研究所 高橋正好
極微小気泡は、排水処理、閉鎖性水域の環境改善など環境浄化に応用されている。事例を紹介するとともに、マイクロバブルやナノバブルの基礎物性を紹介し、微小気泡を親水空間に応用するための基礎情報を提供する。

15:30-16:40 
生態工学的手法による水辺の再生  東北大学 西村 修
清らかな水が流れ、様々な生き物がすむ水辺空間の保全・創出に対する市民のニーズは高い。生態工学的手法とは、生物・生態系のはたらきを活用して身近な水辺の水質や底質の改善をはかるものである。そのいくつかを紹介し,技術的要点について解説する。
参加費
会員7,000円 非会員14,000円 学生会員3,000円
定員
180名
申込方法
FAX、E-mail、またはハガキに
(1)参加者氏名(フリガナ)
(2)会員・非会員の別
(3)会員の場合は会員番号
(4)連絡先(所属団体名、住所および電話・FAX番号)
をご記入の上、下記宛てお申し込み下さい、また、参加費を1月15日までにお振り込み下さい。
入金を確認後、参加証(ハガキ)をお送りいたします。
参加費振込先
三菱東京UFJ銀行 市ヶ谷支店(普通) 0754950
(社)日本水環境学会セミナー口
シャ)ニホンミズカンキョウガッカイセミナーグチ
申し込み・問い合わせ先
(申込書のダウンロードはこちらから。)
(社)日本水環境学会 セミナー係
〒135-0006 東京都江東区常盤2-9-7 グリーンプラザ深川常盤201号
Tel.03・3632・5351 Fax.03・3632・5352
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