Vol.2(3), 2000年10月, 3ページ このニュースレターは支部会員の皆さまに支部の動向をお伝えすることを目的として、不定期に発行します。 今回は、8-9月の活動報告および今後の予定についてお知らせします。 活動報告 1.第17回水環境フォーラム山口が開催されました 第17回水環境フォ-ラム山口は平成12年9月8日(金)に開催されました。延べ参加者人数は70名以上にのぼり、午前の現場見学が特に好評でした。日頃、なかなか見学の機会がないとのことで、参加者はそれぞれの見学場所で熱心に説明を聞き、質問も多く盛況でありました。午後の研究発表では、官、学のみならず企業からの発表もあり、水環境の名に恥じない多岐にわたる多彩な研究発表となりました。また、特別講演では九州共立大学工学部の森山克美教授より「下水からのりん回収と肥料化技術」と題して、リン回収技術の基礎から最近の動向に至るまでわかりやすく講演をいただきました。その後の懇親会では、産・官・学が互いの情報、意見などを交換し和やかな中にも大変有意義な時間が過ごせました(山口大学 今井剛先生、記事をありがとうございました)。 2.岡山・瀬戸内フォーラム(OSWEF)が発足しました 支部活動の一層の活性化を目指し、去る9月30日に岡山大学自然科学研究科棟で、「岡山・瀬戸内フォーラム(OSWEF)」結成総会が開かれました。岡山、鳥取、広島、愛媛、高知の各県から参加者が集い、代表者の青山 勳 岡山大学教授の挨拶の後、活動計画が話し合われました。来る11月1日には、次頁の通り、第1回セミナーを共催することとなり、今後、年1-2回の勉強会を開催することとなりました。 3.廃棄物学会中国・四国支部のセミナーを後援しました 9月30日の午後には、廃棄物学会中国・四国地区連絡会のセミナーが開催されました。総勢約60名の参加で、支部からは10名が参加しました。 4.瀬戸内海研究フォーラムを協賛しました 8月25日には、倉敷公民館にて「21世紀 瀬戸内の創成に向けて」をメインテーマに、「平成12年度 瀬戸内海研究フォーラムin 岡山」が開催されました。支部からの参加者は15名でした。毎年行われているフォーラムは来年はお休みで、その代わりに国際会議が予定されています。 5.第36回年会(岡山大会)の準備会を開催しました 支部として受け入れが了承された2002年3月に開催予定の水環境学会第36回年会ための準備会が、9月30日のフォーラム結成の後、開催されました。地元岡山の会員を中心とした岡山・瀬戸内水環境フォーラムの参加者が年会実行委員会の母体となること、および来年の第35回大会(岐阜大会)の視察を行う計画などが話し合われました。来年5月の支部総会で年会実行委員会が承認された後には、準備会を発展的に解消し、本格的に実行委員会活動が開始されます。このために、今年度の岐阜大会の実行委員会・幹事会には、次年度の勉強のために当支部から幹事長が出席しています。 今後の予定 1.岡山・瀬戸内水環境フォーラム 第1回セミナーのご案内 有害化学物質のバイオアッセイで著名な下記講師が来日されます。ブレーズ博士はマイクロプレートを用いた藻類試験の自動化を図るなど、種々の使える生態系影響評価試験を開発しておられます。これらのマイクロバイオテストをカナダセントローレンス川周辺の工場廃水の管理に適用し、PEEP指標を考案するなど、実際の環境管理に用いておられます。また、魚類細胞を用いた試験系の開発やバイオマーカーの利用など、環境毒性学分野の基礎から応用に至るまで、国際的にご活躍です。OSWEFではこの度、大原セミナーに共催して第1回セミナーを開催します。参加費無料です。下記まで、メールかファックスでお申し込み下さい。 主 催:岡山大学資源生物科学研究所(大原セミナー) 共 催:(社)日本水環境学会中国四国支部地域分科会 期 日:2000年11月1日(水)15:00-17:00 場 所:岡山大学資源生物科学研究所 講 師:Dr.Christian Blaise (カナダ環境省セントローレンスセンター) 演 題:バイオテストによる水環境の評価 -特に底質の毒性評価- 申し込み・問い合わせ先:青山 勳(岡山大学資源生物科学研究所) tel&fax: 086-434-1233 メール:iaoyama@rib.okayama-u.ac.jp 2.第18回水環境フォーラム山口の開催 標記フォーラムが2001年1月に山口県保健環境研究センターにて開催される予定です。ご興味のある方は是非ご参加ください。 3.土木学会四国支部技術報告会の共催 土木学会四国支部主催による標記報告会「GISを活用した環境情報の統合化と現象解析」が、下記の通り開催されます。次頁の案内をご参照下さい。詳細は徳島大学 上月康則先生まで(kozuki@eco.tokushima-u.ac.jp FAX.088-656-7335) 日時:2001年1月17日(水)13:30-17:00 場所:徳島大学工学部内工業会館 4.海水の科学シンポジウムの後援 標記シンポジウムが日本海水学会西日本支部主催で、2001年1月18-19日に倉敷市民会館で開催されます。海水の科学に関する講演だけでなく、深層水や海水関連の製品やパネル等の展示コーナーが設置される予定です。会員外の参加は無料です(ただし要旨集代は3,000円)。詳細は西日本支部長青山勳先生(岡山大学資源生物科学研究所)まで。 5.平成12年度水環境文化賞 受賞候補者の推薦 水環境文化賞の受賞候補者の推薦がまいっております(学会誌9月号の会告12ページ)。締め切り(10月31日)が迫っていますので、お早めにご連絡下さい。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ ◎各地で開催される水環境に関わるシンポジウムや会議の開催を援助します。ご連絡下さい。 ◎ニュースレターへの投稿や呼びかけ等の原稿をお待ちしています。 連絡先 岡村秀雄(幹事長) 岡山大学資源生物科学研究所 710-0046 倉敷市中央2-20-1 tel&fax: 086-434-1235, E-mail: hokamura@rib.okayama-u.ac.jp GISを活用した環境情報の統合化と現象解析 -流域の汚濁負荷推定と流出解析への利用- ・概要 演者が行ってきた琵琶湖流域での解析事例を中心に、環境情報をGISで取り扱う上での問題点や利点をまじえつつ、GISにおける流域環境情報の統合化手法とその利用例および将来の展望について述べる。GISを用いることによって環境に関する多種多様な情報を集約・可視化することができるのみならず、GISを用いてそれらの情報を地図と重ね合わせて相互に関連づけてデータを検索・利用することで環境評価に必要な情報を統合化することができる。これによって従来の流域一律の排出規制から個別の汚染源に対応した閉鎖性水域の水質保全や生態系を含んだ水環境の保全、用途別利水・排水を統合した流域水循環システムの評価等を行うことが可能となることを、琵琶湖流域を対象とした汚濁負荷発生量の推定おおび都市域・水田流域における流出解析の事例から紹介する。 ・講師 増田貴則(鳥取大学工学部社会開発システム工学科) ・主催 (社)土木学会四国支部 ・共催 (社)日本水環境学会中国四国支部 ・期日 平成13年1月17日(水) 13:30-17:00 ・会場 徳島大学工学部内工業会館 〒770-8506徳島市南常三島町2-1 ・プログラム 13:30- 開会 講演(増田貴則・鳥取大学) GISを活用した環境情報の統合化と現象解析 -流域の汚濁負荷推定と流出解析への利用- 15:10- 話題提供 生物保全におけるGISの利用(鎌田磨人・徳島大学) 沿岸域における環境情報の統合化と課題(上月康則・徳島大学) 15:50- 休憩 16:10- パネルディスカッション 17:30 終了 ・参加費 1000円(当日お支払い下さい) ・申し込み方法と申込先 参加者希望者は,氏名,所属,電話番号を明記のうえ,メール,FAXにてお申し込み下さい 徳島大学 上月康則宛 kozuki@eco.tokushima-u.ac.jp FAX.088-656-7335 ・申し込み期限 平成13年1月10日(水) |