(社)水環境学会東北支部「水ものがたり研究会」

  第8回水ものがたり研究会

 「水ものがたり研究会」は、高校(スーパーサイエンスハイスクール:SSH指定校)や大学で行われている授業の成果を生徒や学生に発表する機会を設け、社会で活躍している研究者や技術者との意見交換を行います。次世代を担う若者の視点や発想に注目しながら、これからの水環境に関する調査研究や教育支援のあり方を考えます。
また、多くの高校生が参加されるので、大学での水環境関連の先端研究を研究者と大学院生に話題を提供していただき、研究の着眼点、独創性、面白さなどを話題提供して頂きます。懇親会では、SSH関係者や先端研究の話題提供者との情報交換と交流を予定しています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

主催:(社)日本水環境学会東北支部 「水ものがたり研究会」
日時:2009年3月28日(土) 10:00〜17:00
場所:東北大学工学部総合研究棟 11階セミナー室A&B (仙台市青葉区荒巻字青葉06)
参加費:無料 (懇親会は有料です)
会場・交通案内は以下のHPを参照ください

http://www.eng.tohoku.ac.jp/map/?menu=accesshttp://www.eng.tohoku.ac.jp/map/?menu=campus&area=f
連絡先:東北大学大学院工学研究科土木工学専攻 後藤光亀
   Tel : 022-795-7481、E-mail : goto@civil.tohoku.ac.jp (メール送付の際には@を半角としてください)

プログラム
10:00-10:10 あいさつ
10:10-11:00
 「福島の海岸が、宮城の海岸を造る」
東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター教授 真野 明
 福島県の崖海岸は、太平洋の荒波による崖侵食が続く.削られた岩屑は波で土砂となり,沿岸流に乗って北上し,松川浦の砂嘴を作り,さらに相馬港を越えて仙台平野を成長させてきた.しかし近年,崖海岸では侵食対策による土砂の減少、相馬港では機能保全のため防波堤が延長整備され、福島県から宮城県への土砂の流れは遮断され,仙台海岸南部の海岸線後退に悩まされている.本講演では,波が土砂を運ぶ物理的メカニズム,開発に伴う土砂輸送の変容,宮城の海岸侵食防止に向けた「水と波と砂のものがたり」を語ります。

11:00-12:00 ポスターセッション 
12:00-13:00 昼食

13:00-14:45
「松川浦の水ものがたり」 福島県立相馬高等高校 生徒有志
 SSH指定校で行っている、外来魚の耳石による年齢査定、納豆抽出成分による汚水浄化作用、シロイヌナズナ突然変異体の育成栽培など、生まれ育った郷土の水ものがたりの成果を発表します。

「福島の水ものがたり」 福島県立福島高等学校 生徒有志
 SSH指定校で行っている、信夫山の粘菌調査、卵の殻の透過性など課題研究活動成果を発表します。

 「くらしと水ものがたり」 宮城学院女子大学生活文化学科1年有志
 宮城学院女子大学の「環境文化論A-風景論-」の授業の一環として、笊川体感体験隊、災害と水などのレポート課題作成から、くらしと水ものがたりをさまざまな社会発信手法で発表します。

 「光と水環境」  東北大学工学部1年有志
 東北大学工学部「創造工学研修」の授業テーマとして、魚の調査や多自然工法の効果などについて報告します。

15:00-16:00
 東北大学先端研究の紹介 東北大学大学院工学研究科土木工学専攻 大学院生有志
 微生物による次世代エネルギーシステムの開発、地層に刻まれた津波のものがたり、など先端研究を大学院生に話題提供してもらいます。

16:00-16:30 総合討論  

懇談会
日時:2009年3月28日(土) 17:00〜18:30
場所:「けやきダイニング」 会場より徒歩2分
参加費:高校生800円、大学生900円、大人1000円