PFAS処理技術
●活動の目的と概要
昨今,世界的な汚染問題となっているペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS),及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)は,水質環境基準において,2014年に要調査項目として位置づけられた後,2020年に要監視項目として,50ng/L(合算値)が設定されている.これら有機フッ素化合物(PFAS)は,フッ素ポリマー加工助剤,界面活性剤,半導体反射防止剤・レジスト,金属メッキ処理剤,泡消火剤として利用されてきた.
現在は残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)に基づき,PFOAは廃絶,PFOSは制限されており,国内でもPFOSは2010年,PFOAは2021年から製造・輸入等を禁止されている.しかしながら,これらは既に環境中に広く存在しており,指針値の50ng/L(合算値)を超える汚染が各地で報告されている.
PFASの処理技術については,土壌,排水,上水,下水などの分野で研究が各々推進されているが,互いの分野の情報共有については十分とは言えない.各国や我が国における規制や処理技術に関する最新の情報,及び各分野でのPFAS 処理に関する課題を共有することは,各々の分野におけるPFASへの対策を効率的に推進する上で貴重な機会と考えられる.
本研究委員会では,上記各分野の情報共有の機会を提供するプラットホームの構築を目的とする.各分野の研究者や実務担当者が連携し,オールジャパンによるPFAS処理に関する諸問題の解決に向けて,支援していく予定である.
●シンポジウムでのセッション開催状況
学会シンポジウムにおけるセッションの開催は予定していない.
セミナーや勉強会開催による情報共有の場を提供する予定である.
●その他の講演会,セミナー,セッション,見学会等
「米国の先進事例から学ぶ水道におけるPFAS 処理とリスク管理」2025年5月8日(木)(一橋講堂およびオンライン(同時通訳あり))(入金締切4月21日(月))
●入会方法と連絡先
個人会員の方は会員専用ページから入会申込が出来ます。 個人会員以外の方は幹事(事務局)までご連絡ください。
- 委員長
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- 亀屋隆志 :横浜国立大学大学院 E-mail:kameya-takashi-px@ynu.ac.jp
- 幹事(事務局)
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- 原 宏江 :金沢大学 E-mail:hiroeyh@se.kanazawa-u.ac.jp
- 大久保豊 :いであ株式会社
- 長谷部吉昭:オルガノ株式会社
- 林 益啓 :水ing株式会社
- 青木未知子:メタウォーター株式会社
●活動報告
本研究委員会は2024年度10月に設立