農産業に関わる水・バイオマス循環技術研究委員会
●活動の目的と概要(委員会オリジナルサイトはこちら)
世界の人口増加を受け食料増産と,それに伴う水需要が高まっている.加えて,気候変動は食料生産量およびエネルギーの使用と供給に大きな影響を及ぼす.また,農地で生産された植物が食料のほかエネルギー資源として利用され食料不足の一因となるなど,持続可能な発展には水-食料-エネルギーの関連性を考慮した対策が不可欠である.世界の水使用量の70%を占める農業分野において,水資源の確保と食料生産の場である農業地域の持続可能な水管理システムを構築することは,水および食料の安全・安心を確保する上で極めて重要である.また,農業地域には資源にも水質汚濁物質にもなりうるバイオマスが広く薄く分布しており,バイオマスを水質汚染源にすることなく適正に循環利用し,その際に水系に排出される負荷が最小となるような技術・システムを構築することは,環境保全の観点からだけでなくエネルギー・資源の観点からも重要である.
本委員会では,農業関連産業(染色,製紙,皮革,食品,糖,食用油,飲料等)からの廃水・廃棄物による環境問題の解決に加え,農業地域の革新的な水・廃棄物管理システム,農業関連産業における気候変動への緩和・適応策,畜産廃棄物の処理と利用など,農業地域の水・バイオマス循環を革新する様々な技術やシステムに着目し,行政,企業,市民,研究者等の広範なステークホルダーによる連携を通じて,当該分野研究者間のネットワークを築く.また,勉強会・ワークショップ,事例研究会の開催を通じ,基礎研究から産業利用までの領域において当該分野の研究・技術レベル向上を図り,これをもって農業地域における水問題を解決し,持続可能な発展に貢献しようとするものである.
●シンポジウムでのセッション開催状況
第27回(2024)東北地方における水・バイオマス利用の技術とシステム(予定)
第26回(2023)農業・農産業の持続可能性に貢献する水環境研究とは
第25回(2022)農産業に関わる水・バイオマス利用の技術とシステム
第23回(2020)地域持続に貢献するバイオプロセスとその展開
第22回(2019)農産業に関わる水・バイオマス利用の持続性を考える
第21回(2018)農産業に関わる水・バイオマス利用のシステムを考える
第20回(2017)農産業に関わる水・バイオマス利用技術の新たな展開
第19回(2016)農産業に関わる水・バイオマス利用の現状と課題
第18回(2015)農産業に関わる水・バイオマス循環技術の研究動向
●その他の講演会,セミナー,セッション,見学会等
2019年9月4日:施設見学会「王子製紙 苫小牧工場」
2019年3月6日:施設見学会「マンズワイン 勝沼ワイナリー」
2018年9月3日:施設見学会「キトサン製造工場、宍道湖東部浄化センターMAP設備」
2018年3月17日, 18日:勉強会および施設見学会(at 岩見沢)
2017年9月25日:施設見学会「近畿大学水産研究所・白浜実験場、(株)ウメタ・梅干加工場」
2017年3月14日:施設見学会「山鹿市バイオマスセンター、葛根迫浄化槽」
2016年9月12日:見学会「八郎潟干拓地、仙北市汚泥再生処理センター」
●入会方法と連絡先
個人会員の方は会員専用ページから入会申込が出来ます.
個人会員以外の方は幹事(事務局)までご連絡ください.
- 委員長
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- 永禮 英明:岡山大学学術研究院
- 〒700-8530 岡山市北区津島中3-1-1 環境理工学棟
E-mail:nagare-h@okayama-u.ac.jp(メール送付の際には@を半角としてください)
- 副委員長
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- 石川 康誠:水ing株式会社
- 中村 真人:農研機構農村工学研究部門
- 幹事(事務局)
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- 森田 真由美:月島アクアソリューション株式会社
- 〒104-0053 東京都中央区晴海3-5-1
E-mail:mayumi_morita@tsk-g.co.jp(メール送付の際には@を半角としてください)